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水苔の自然再生
ニュージーランド産水苔
ニュージーランドから輸出される水苔のほとんどは私有地から採取されます。南島北部のカラメアから中部のハーストまでの地域及び一部隔離された地域に既存する沼地から刈り取られ、採取地域は全体で約130万ヘクタールあります。水苔の沼地はかつて農地として開墾されることが多かったのですが、園芸用資材としてニュージーランド産水苔の需要が高まると、採取後も沼地を保存して再生利用する重要性が明らかになりました。水苔の再生には約3〜5年かかりますが、弊社が採取する沼地ではこれまで2回刈り取りが行われています。水苔の再生率は過去の採取状況により異なります。
水苔の採取作業は機械を使うと沼を傷つけるためすべて手作業で行われます。湿った水苔は採取者が歩いて又はヘリコプターで付近の路上に待機するトラックまで運ばれます。水苔はさらに鉄パイプをビニールで覆ったトンネルハウスで乾燥されます。ここで最大限の太陽熱と風通しによって水苔は仕分けと除塵するのに適した水分量まで乾燥され、輸出用に圧縮パック詰めされます。ニュージーランドの水苔包装工場で詰められるほとんどの製品は農林水産省から無病害虫の認定を受けています。
ニュージーランドには私有地や指定を受けた国有地からの水苔採取を管理する監督機関がありませんが、水苔包装業者協会(Sphagnum Moss Packers Association)という非公式組織があります。この協会は、「商品の品質や規格に関する情報伝達を促進するために、水苔輸出業者グループの結束を強化する。商品イメージを確立させ、宣伝活動を行う。将来にわたる持続性を目的に、協会や業界における信頼を高める。昨今や将来の業界に関連する話題について討議する場を設ける。」という目標のもとに2ヶ月毎に会合を開き、業界の状況について話し合っています。
チリ産水苔
チリ産の水苔もすべて私有地から採取されます。ニュージーランドのようにチリでもかつて水苔沼であった土地は農地への転換を目的に開墾されてきました。現在、プエルト・モント、プエルト・バラス、チロエ島に点在する水苔沼では、ニュージーランド水苔産業から得た知識により採取が行われています。チリの水苔輸出業者のほとんどはニュージーランドの輸出業者と提携しており、持続的な水苔生産を確立するための技術指導を受けています。チリの水苔沼は再生力が優れているので、わずか3年で再び良質な水苔が採取できる状態に回復するようです。ニュージーランド同様チリには私有地からの水苔採取を監督する機関がありませんが、水苔を持続的に管理する方法こそがビジネスの成功に係わる収益をもたらしてくれると思われます。チリでは沼地から水苔を運び出す際、ヘリコプターを使わず牛や荷車などの伝統的手段を用いています。採取された水苔はニュージーランド同様、清潔さと品質管理の行き届いた乾燥場に運ばれ、輸出に先立ち農林水産省より病害虫などの植物衛生検査を受けています。
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